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【レコーディング日】

【発売日】

 

【チャート状況】

★イギリスでは11週連続ヒットチャート1位。その後も46週連続でチャート内に留まる。

【収録曲】

(1) No Reply ノー・リプライ

(2) I'm A Loser アイム・ァ・ルーザー

(3) Baby's In Black ベイビーズ・イン・ブラック

(4) Rock And Roll Music ロック・アンド・ロール・ミュージック

(5) I'll Follow The Sun アイル・フォロー・ザ・サン

(6) Mr. Moonlight ミスター・ムーンライト

(7) Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ

(8) Eight Days A Week エイト・デイズ・ア・ウィーク

(9) Words Of Love ワーズ・オブ・ラヴ

(10) Honey Don't ハニー・ドント

(11) Every Little Thing エヴリー・リトル・シング

(12) I Don't Want To Spoil The Party パーティはそのままに

(13) What You're Doing ホワット・ユーアー・ドゥーイング

(14) Everybody's Trying To Be My Baby みんないい娘

【プロデューサー】ジョージ・マーティン

【エンジニア】

【使用楽器】

〈ジョン・レノン〉

★リッケンバッカー325、ギブソンJ-160E

〈ポール・マッカートニー〉

★ヘフナー500/1、エピフォン・カジノ、エピフォン・テキサン

〈ジョージ・ハリスン〉

★グレッチ・カントリー・ジェントルマン、グレッチ・テネシアン、リッケンバッカー360-12

〈リンゴ・スター〉

★ラディック・スーパー・クラシック

【アルバム・タイトル】

★クリスマス商戦に合わせた時期にリリースするために、自虐的な意味で皮肉りを込めて「ビートルズ売出し中」とつけられたという。

【ジャケット写真】

★撮影場所 ハイド・パーク

★撮影日 

★カメラマン ロバート・フリーマン

★撮影所要時間は1時間半。フリーマン、、、「ブライアン・エプスタインとビートルズのメンバーと簡単な打ち合わせがあり、カラーで日が沈む頃、野外で撮る。ということになった。」

★使用機材はペンタックスSLRに180ミリの望遠レンズという組み合わせで、「With The Beatles」のジャケット写真撮影時と同じものを使った。

★メンバーが巻いているマフラーはアストリッド・キルヒヘアが編んだものだと彼女自身が証言している。

★ポールのコメント、、、「いいジャケットだ。ロバート・フリーマンが撮ったんだ。アルバート・メモリアルの近くのハイド・パークにやって来た彼は、ジョージの髪型に感心してたよ。「素晴らしいターニップ(野菜のカブ)トップだ」って。」

★裏ジャケットについて、フリーマン、、、「枯れ草をバックにビートルズをハイアングルで撮影したものだ。あれを撮るために私は木の上によじ登ったんだ。残念なことにアメリカ盤ではこの写真は使われなかった。木にまで登ったのに!」

★見開きに使われたのは、左ページにはアメリカ公演でのステージ写真。右ページはジェーン・マンスフィールドなどの俳優の写真をバックに撮影されたもの。

【未発表曲】

★アメリカのR&Bシンガーのリトル・ウィリー・ジョンが1959年にリリースした「Leave My Kitten Alone」をレコーディングして、完成していたにもかかわらず未発表となった。

【エピソード】

★ビートルズのメンバーがミキシング・セッションに実際に立ち会ったのは、このアルバムが最初である。

★「No Reply」「I'm A Loser」「Eight Days A Week」は「I Feel Fine」が出てくるまでは、クリスマス時期のシングル盤候補だった。

【コメント】

★ジョン、、、「今回のアルバムは今までとは違うタイプの曲ばかりなんだ。完成したアルバムは、ビートルズ初のカントリー&ウェスタンと呼べると思うよ。」

★ジョン、、、「I Feel Fineのリフの効果をLP全曲で活かそうとしたが、メンバーに反対された。リフのための曲を特別に書こうと思っていた。」

★ジョン、、、「新しいシングルとアルバムが完成して本当に満足している。スランプもあって、そのときはLPにする曲も無いように思えたし、シングルも出せなかった。今、俺たちは問題をクリアし、発売の予定も立った。少しホッとしているよ。」

★ポール、、、「ボクらは音楽的にたくさんのことを学んでいた。アレンジとか音楽の作り方をスタジオで学んだよ。でも考えてみると、スタジオでの仕事は早かったね。3時間で2曲仕上げるんだから。」

★ジョージ、、、「ボクらのレコードは進化していた。初めてスタジオに入った頃は、ボクらも新人のひとりだった。ただ興奮し未熟で、成功を求めていた。だけど、たくさんのヒットを出して、ツアーも経験し肩の力が抜けて、音楽は良くなっていった。このアルバムのためにリハーサルしたのは新曲だけだよ。カバー曲はライヴでやってたから、音決めをして、演奏するだけでよかった。オーバーダビングも少しやり始めたよ。」

★ジョージ・マーティン、、、「ボーイズがスタジオ技術に本当に関心を示すようになったのは、この年からだった。ボーイズはいつもちゃんとしたものを目指していたので、セッションはワン・テイクじゃ終わらなかった。自分たちの演奏をプレイバックで聞いて、さらに満足いくものが出来るまで2,3テイク演奏していたよ。」

★NME誌、、、「今からわずか3週間後、ビートルズの新しいアルバムがあなたの近くのレコード店で発売される。12月4日、まさしく「Beatles For Sale(ビートルズ売出し中)」だ。14曲で、8曲がレノン・マッカートニーの新曲だ。残りはチャック・ベリー、カール・パーキンス、バディ・ホリーそしてリーバー&ストーラー・チームらの曲だ。これらカバー曲を収録したのには意図がある。おもにリヴァプールのキャバーンクラブで悲鳴を引き起こした曲で、彼らの初期時代を反映するナンバーだ。ビートルズは今はこれらの曲を演奏するチャンスがあまりない。このアルバムは、聞き手を引き込むような独特のビートルズのトレードマークにあふれている。」

★NME誌(1964年11月13日)、、、「ビートルズの最新作にはいくらでも払う価値がある。レノン・マッカートニーの新作8曲を含む全14曲。オリジナルでない曲は、ある意図を持って収録された。それらは彼らの初期の時代を反映している。そのほとんどがかつてリヴァプールのキャバーンクラブで女の子たちに悲鳴をあげさせていた曲なのだ。このアルバムは、人を夢中にさせる独特なビートルズらしさでいっぱいだ。」

★メロディ・メーカー誌(1964年11月14日)、、、「Beatles For Saleは売れに売れている。それは間違いなくスタンダードに匹敵し、ポップファン、ロックン・ロール・ファン、R&Bファン、そしてビートルズ・ファンをノックアウトするだろう。彼らの音楽は率直で、またしてもビートルズの成功を導く方程式を掲げている。「才能」と言う名の公式を用いて。」

【編集盤】

「Beatles '65」(アメリカ、キャピトル・レコード編集盤)

【発売日】

★1964年12月15日

【ヒット状況】

★1965年1月9日にヒットチャート1位になり、その後は9週連続1位。

★発売後、1ヶ月で売り上げ300万枚を記録した。

【収録曲】

(1) No Reply ノー・リプライ

(2) I'm A Loser アイム・ァ・ルーザー

(3) Baby's In Black ベイビーズ・イン・ブラック

(4) Rock And Roll Music ロック・アンド・ロール・ミュージック

(5) I'll Follow The Sun アイル・フォロー・ザ・サン

(6) Mr. Moonlight ミスター・ムーンライト

(7) Honey Don't ハニー・ドント

(8) I'll Be Back アイル・ビー・バック

(9) She's A Woman シーズ・ア・ウーマン

(10) I Feel Fine アイ・フィール・ファイン

(11) Everybody's Trying To Be My Baby みんないい娘

 

「Beatles VI」(アメリカ、キャピトル・レコード編集盤)

【発売日】

★1965年6月14日

【ヒット状況】

★1965年7月10日にヒットチャート1位になり、その後は6週連続1位。

【収録曲】

(1) Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ

(2) Eight Days A Week エイト・デイズ・ア・ウィーク

(3) You Like Me Too Much ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ

(4) Bad Boy バッド・ボーイ

(5) I Don't Want To Spoil The Party パーティはそのままに

(6) Words Of Love ワーズ・オブ・ラヴ

(7) What You're Doing ホワット・ユーアー・ドゥーイング

(8) Yes It Is イエス・イット・イズ

(9) Dizzy Miss Lizzy ディジー・ミス・リジー

(10) Tell Me What You See テル・ミー・ホワット・ユー・シー

(11) Every Little Thing エヴリー・リトル・シング

【エピソード】

★このアルバムのためにレコーディングされた曲が「Bad Boy」「Dizzy Miss Lizzy」の2曲で、アメリカのファンは本国イギリスのファンより早く聴くことが出来た。ちなみに「Bad Boy」はイギリスでは1年半後の1966年12月10日発売のベスト盤「A Collection Of Beatles Oldies」、「Dizzy Miss Lizzy」は約2ヵ月後の1965年8月6日発売の「Help !」まで待つことになる。

★「You Like Me Too Much」「Tell Me What You See」は、本国イギリスでアルバム「Help !」に収録されてリリースされるよりも早くアメリカのファンに届いた。

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