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【ヴォックス T-60Bass】

★1963年春、ヴォックス社からポールに供与された。トランジスタを使用したソリッドステートのベースアンプ。ポールは約半年使用した後、スピーカー・キャビネットのみ残し、ヘッドを真空管のAC-30スーパーツインに代え、T-60を二度と使用することはなかった。

【ヴォックス7120】

★1966年にヴォックス社より供与された出力120ワットのアンプ。プリアンプがトランジスタ、メインアンプが真空管というハイブリッド・アンプ。「Paperback Writer」のプロモフィルム、同年のドイツ公演、武道館公演で使用された。

★ポールは「7120Bass」というベースバージョンを使用している。

【ヴォックス・スーパー・ビートル】

★1966年夏の最後のアメリカ・ツアーで使用された。オール・トランジスタ・アンプで、アメリカのトーマス・オルガン社と提携しているヴォックス社の「アメリカ製アンプ」。

★ツアー最終公演のキャンドルスティック・パーク公演では、1人2台のスーパー・ビートルが使われて、ステージ上にはなんと6台のスーパー・ビートルがセッティングされた。

【ヴォックス UL730 (Vox UL730)】

★アルバム「サージェント・ペパー~」のセッションの時期にポールが使用していた。出力30W。「UL430」との説もある。

【ヴォックス・コンカラー (Vox Conqueror)】

★出力30Wのこのアンプは、プロモ「Hello Good Bye」でジョンとジョージが使用していたものだが、「Defiant」というモデルであるという説もある。

★1968年頃のセッションでは「コンカラー」は頻繁に使われていたようである。

【フェンダー・ショーマン(Fender Showman)】
 ★おもにジョンが使用していたようで、アルバム「リヴォルヴァー」「ホワイト・アルバム」のレコーディング時の写真に写っている。

【フェンダー・デラックス(Fender Deluxe)】 

★これもおもにジョンが使用していたアンプで、有名な「ヘイ・ジュード」「レヴォリューション」のプロモーション・フィルムでの演奏に使われ ている。「レヴォリューション」でジョンの後ろ脚元にセッティングされている小さいアンプがそれ。出力約20ワットの、フェンダーのなかでも安価な部類のアンプ。

【エルピコ(Elpico)】 

★ポールが現在でも所有している彼が最初に手に入れたアンプ。1960年頃の写真をお持ちの方は探して見てください。台形の形をしたアンプで、当時の写真はモノクロなので当然色彩はわからないが、緑色だという。

【セルマー・トゥルーボイス(Selmer Truvoice)セレクタートーン・オートマティック】 

★1961年8月19日、リヴァプールのエイントリ・インスティチュートに出演した際にポールが使用したアンプ。

★出力は25Wで、トゥルーボイス・シリーズのなかでは最も大型のアンプ。

★このステージのみで使用されたと言われており、レンタルしたものであるという説が有力。

セルマー・トゥルーボイス(Selmer Truvoice)スタジアムTV19T】

★ビートルズ結成時にポールとジョージが使用していた。出力は約15W。

★このアンプの写真を見ることが出来るのは、1960年5月のラリー・パーンズ・ビリー・フューリーのオーディション(例の代役ドラマーが写っているもの)や、どこの会場か判らないが、ステージの後ろにLPレコードのジャケットがたくさん貼り付けてあり皮ジャンを着て演奏しているものなど。イギリスでは「VOX」と同じようなよく見かけるアンプだった。

★ポールとジョージが入手した当時は、現在の価格で12万円近くしたので、ポールとジョージは思い切って購入したと思われる。

セルマー・トゥルーボイス(Selmer Truvoice)サンダーバード・ツイン50マークⅡ

★アルバム「Sgt.Pepper~」のセッションで使用された。出力50W。スタジオではポールが使用していた。

【ギブソンGA-40T(Gibson GA-40T)】 

★1961~62までのキャヴァーン・クラブでのステージ写真(ピート在籍時)を見ると、このアンプが写っている。ジョージが使っていたアンプなので、ジョージの後ろに写っている(ピートのドラムセットのジョージ側の横)。

【コフィン・ベース・アンプ(Coffin Bass Amp)】

★ メーカー品ではなく、ポールがハンブルグ時代に電器に詳しい人に作ってもらったもの。キャビネットがコフィン(棺)のように大きかったことからコフィン・アンプと呼ばれた。EMIでの最初のレコーディングのときにスタジオにポールが持ってきたようで、エンジニアのノーマン・スミスは「ノイズがひどくて使い物にならなかった」と言っている。リンゴ加入時のキャバーンのステージなどで、ジョージの使っているヴォックス・アンプの後ろに写っている大きな黒い箱がそうだと言われている。

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