戻る

【記者会見】

★当時の日本には記者クラブのようなメディアの団体組織が無かったために、日本の新聞雑誌記者、テレビ局、音楽評論家には質問する権利が無かった。

★記者会見終盤でのロイター記者ケン・ギャリーのふざけた質問がビートルズのメンバーを不快にさせた一幕があった。「あなたがたは大人になったら何がしたいか?」という質問に対し、ジョンは「もし質問がジョークのつもりなら、くだらないジョークだ。君と同じくらい、いや、俺たちの方がもっと大人だな。」と返している。

★ホテルを出て東京で何かやりたいことは?という質問に対してジョンは「普通の観光客と同じさ。ラジオを買おうかな。そういうチャンスがあればの話だけど。」ポール「特に計画はないけど、東京観光をしてみたい。たぶん無理だろうけど。」

★どこの国へ行っても必ず聞かれるヘアスタイルについての質問。リンゴはワシントンで髪を切られたことに腹を立てた話と、今後髪型を変えることはあるのか?との質問に「禿げたら考える」と答えている。ジョージは散髪をする金銭的なゆとりが昔は無かったので、それで長髪になったと答え、ポールは今でも金銭的なゆとりはないと答える。

★メンバーの家族同士の付き合いについて、ジョンは親同士の付き合いはあまりないが、奥さん同士ははよく一緒にいたりすると答える。

★欧米と日本のファンの違いについて、、、ポールはどこの国のファンも一緒で、ただそれぞれの国の言葉を話すことが違うくらい。日本のファンは小柄だと指摘した。

★武道館で公演することについて、伝統ある格闘技の神聖な場所を汚すという一部の声について、、、ポールは、日本の舞踏団がイギリス公演を行っても、イギリスの伝統を冒とくしたとかイギリスでは誰も言わないことを指摘した。そして自分たちイギリス人にだって伝統はあると発言。ジョンは、格闘技よりコンサートの方が面白いよと述べた。

★イギリスから遠く離れた東洋の日本でも人気があることについて、、、ジョンは、ファンは世界共通だからと答える。リンゴは東洋の生活様式が西洋化していることも一因と発言。

★MBE勲章は持ってきているのかという質問に、ジョンはテーブルの上にあるグラスの下のコースターを手に持ちヒラヒラさせて一言「ここにあるよ」。

【ザ・ドリフターズ】

★ステージを去る際のいかりや長介のセリフは2通りのバージョンが存在する。「逃げろ!」、、、7月1日公演。「解散!」、、、6月30日公演。

★高木ブーの証言によると、ビートルズと同じ高さのステージで演奏できたのはドリフだけで、他の出演者は前方の一段低い場所の別のステージだったという。

【ライヴ・アット・ザ・東京ヒルトン】

★ホテル従業員の証言によると、ポールはホールにやってきてピアノを演奏したという。

【加山雄三が訪ねてきた】

★東芝音楽工業(現 EMI Music Japan)の紹介で宿泊先の東京ヒルトンホテル(現 キャピトル東急ホテル)を訪ねた加山雄三。「10階のワンフロアが貸切。部屋に入ると笑顔で迎えてくれた。いちばんしゃべったのはポールかな。リンゴはやけに背が高いと思っていたら下駄をはいていた。彼らのリクエストですき焼きを食べたんだけど、箸が使えないからフォークのように肉を刺して食べていた。ポールに「ユウゾウは上手だな」と言われた。部屋にいたのは二時間半くらいかな。」

★手土産として「お嫁においで」などが収録されているLPレコード「ハワイの休日」を持参した。「ポールに「それ聴こうよ」と言われて、すっごく恥ずかしくて拒否したんだけど結局聴くことに。でもぜんぜん反応がなくて「ふ~ん、何か日本ぽくないね」と言われて参ったよ。」

★みんなですき焼きを食べたときのこと。「ジョンが椅子をどかしてカーペットの上に正座してテーブルに顎を乗せて食べ始めた。「それは行儀が悪いから止めたほうがいい」と言ったら「日本人の気分を味わっているんだから、いいだろ」なんて言ってたよ。」

※以上、「スポーツ報知」の記事から引用

inserted by FC2 system