【MBE勲章】
★「Member of the Most Excellent order of the British Empire」の略で、主に経済人、文化人、芸能人、スポーツ選手等に与えられる大英帝国勲章のひとつ。大英帝国五等勲爵士。
★当時のイギリス首相のジェームズ・ハロルド・ウィルソンがMBE勲章にビートルズを推薦した。ビートルズ・ファンでもあったウィルソン首相はジョンからジョークで「ハロルド」と呼び捨てにされるくらいの近しい関係で、「Taxman」に登場する「ミスター・ウィルソン」とは彼のこと。
★1965年6月12日、イギリスの新聞各紙が受賞を一斉に報じた。日本でも報道されている。
★現在では珍しいことではなくなったロック・アーティストの受勲はビートルズが初めてのケースである。
★退役軍人のひとりが抗議のために勲章を返還する。
★1965年6月19日、タイムズ紙の投書でチャールズ・ド・ホートンがビートルズの受勲を支持。理由としてビートルズが外貨を稼いでいること、イギリスのコーデュロイ産業を救ったことを挙げている。
★1965年6月21日、政府高官がビートルズのMBE受勲に抗議して勲章を返還する。
【コメント】
★ジョン、、、「戦車に乗って戦争に勝たないとMBEはもらえないと思っていたぜ。」
★ポール、、、「すごくうれしいよ。それだけだけど。勲章を貰ったからって立派な人になるわけじゃない。」
★ジョージ、、、「MBEっていうのは本当はミスター・ブライアン・エプスタインの略なんだよ。」
★リンゴ、、、「ずっと取っておいて、爺さんになったら着けるよ。」
【受勲でエリザベス女王に謁見した際のやりとり】
★女王「グループを組んでどのくらいにおなりですか?」、ポール「ああ、もう長いんです。」、リンゴ「40年になります。」、女王「あなたが創設者なのですか?」、リンゴ「いいえ、私が入ったのはいちばん最後です。ボクはどうってことない人間ですから。」、女王「最近お仕事は忙しいですか?」、ジョン「いいえ、ずっと休暇中です。」
【KBE勲章】
★「Knight Commander of the Most Excellent order of the British Empire」の略で、主に経済人、文化人、芸能人、スポーツ選手等に与えられる大英帝国勲章のひとつ。大英帝国二等勲爵士、司令官騎士。
★2種類ある「ナイト爵」のひとつで、英国籍を有していれば「サー」の敬称をつけることが許される。
★ジョージ・マーティンは1996年にエリザベス女王より叙せられた。
★ジョージ・マーティンのコメント、、、「ナイトの称号をもらったとき、ボクは完全に取り乱していたんだ。通知の手紙を受け取ったとき、ボクは真っ青になって座り込んだ。そしてその手紙を妻に渡すと、妻も真っ青になって座り込んだよ。素晴らしい名誉だからね。でもナイトになっても人は同じだよ。」