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【受賞記録】

★1971年4月15日、米アカデミー賞最優秀オリジナル歌曲賞を受賞した。

【アップルからユナイテッド・アーティスツ社へ】

★ポールは、アラン・クラインが無断で映画の権利をアップルからユナイテッド・アーティスツ社に移譲したと主張。アランは「それによってビートルズの4人全員が莫大な収益を得た。この映画の収入は莫大であったが、ポールとイーストマン氏は私のとった措置が非常に適切なものであったことを認めようとしない。」と反論した

【ルーフトップ・コンサート】

★ルーフトップ・コンサート実現は簡単ではなく紆余曲折があった。それにはバンドを脱退したジョージの復帰条件内容が「テレビで行うライブを中止にする」ということだったためである。積極的だったジョンに対し、反対するメンバーが一人でもいる限りは中止も仕方がないとするポール。ツアーのために家族と過ごす時間を犠牲にしたくないというリンゴといった具合に意見はまとまらなかった。

★何度か協議を重ねるうちに、リンゴが手近なアップル・ビル屋上で一回限りのライブをするのならOKと承諾して、最後まで反対だったジョージがルーフトップ・コンサートを受け入れた。

★1月26日にはみんなで屋上を下見して、前日の29日にはスタッフ総出で機材の搬入とセッティングが徹夜で行われた。ちなみに屋外でのレコーディングであるためマイクの防風対策のために、セカンド・エンジニアのアラン・パーソンズは材料となるパンティ・ストッキングを買いに行かされている。

★ポール以外の3人はそれぞれが配偶者のコートを借りて着ている。ただジョンのコートはヨーコのものではなくジョン自身のコートだとも言われている。

★映画の撮影と同時にアルバムのレコーディングでもあったので、屋上から地下のスタジオまでゲーブルをひいてレコーディングされた。テープ・エンジニアはグリン・ジョンズが務めた。

★ビリー・プレストン、、、「屋上で演奏するというのはジョンのアイデアだった。どこのコンサート会場を使って、どうやって演奏するのか彼らは心配していた。ツアーではなくて一回限りのコンサートをやろうと考えていた。するとジョンが「屋上に行ってみんなに向けて演奏しよう」と言ったんでボクは賛成したんだ。」

【警察官登場シーンの謎】

★この日の午前中にアップル・ビルに機材を運び込んでいる最中に警察官からスタッフが職務質問をされている。運び込まれている機材を見ながら何をしているのか聞かれたという。このときにビートルズが屋上で演奏することを伝えたとする説もあって、警察は事前にライヴのことを知っていた可能性はある。

★騒音の通報を受けてやってきた警察官に対しスタッフはお目こぼし若しくは撮影が終了するまで時間稼ぎのためか、玄関口付近で警察官に事情を説明している。屋上までやってきた警察官はマルに演奏をやめるように警告した後、マルはジョンとジョージに逮捕されるシーンが撮れたら映画のエンディングにもってこいだと告げたと言われている。

★ポールやリンゴは警察官に逮捕されて連行されるエンディングを望んでいた。

★リンゴ、、、「いつも警察官には失望させられるね。警察官が屋上にやってきたのを見て「おおグレイトだ。ぜひボクらを連行して欲しいな」と思ったよ。警察官に連行されたかったんだ。ドラムセットから引きずり降ろされて、さらにはシンバルなんかを蹴られたりするところが映っていたら最高だっただろうね。でも彼らはそうしなかった。頼りなさそうにやってきて「音を小さくしてもらえませんか」だって。」

【エピソード】

★全体的に暗くて重苦しい雰囲気の映像となっているが、実際のセッションはもっと明るい雰囲気だったとビートルズ側は証言している。

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