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【エド・サリヴァン・ショー】

(1回目)

★1964年2月9日、ニューヨーク、ブロードウェイ、CBSテレビ「スタジオ50」スタジオの観客は728人。

★セットリスト「All My Loving」「Till There Was You」「She Loves You」「I saw Her Standing There」「I Want To Hold Your hand」

★エド・サリヴァンが、自分の番組にビートルズをよぶことを決めた出来事は、1963年10月31日にエドがヒースロー空港でビートルズファンの騒ぎを目撃したことである。スウェーデン公演から帰国したビートルズを大勢の熱狂的なファンが出迎えて大騒ぎをしていたのである。

★ビートルズのメンバーは「アメリカで成功したイギリス人ミュージシャンはいない」という事実と、直前に行なわれたフランス公演がイマイチ盛り上がらなかったことも手伝って、「駄目もとで、そのときはアメリカでレコードをたくさん買って帰るか」くらいの気持ちだったという。

★72%という過去最高の視聴率を記録した。またビートルズの出演時間では、ニューヨーク市の青少年犯罪件数「ゼロ」だった。

★全米で7,300万人がテレビの前に釘付けになり、トイレも我慢して視聴した結果、出演時間の水道使用量が激減、CM中に激増した。

★全米各地で交通渋滞が緩和された。

★初日のセットリストがポールのヴォーカル曲中心になっているのは訳があって、番組中のメンバー紹介のテロップで、ジョンが既婚者であることが紹介されることをブライアン・エプスタインが考慮したからである。

★最初の出演となった9日も午前中にリハーサルを行なっている。ジョージは扁桃腺炎のために、このリハーサルには参加していない。午後は2月23日放送分(3回目の出演分)の収録を行なった。

★後に世界のミュージック・シーンで活躍するミュージシャン(ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、トム・ぺティなど)が少年時代にこの放送を観て、翌日に楽器店に走ったという。

★「Till There Was You」のところでメンバー紹介のテロップが入るが、ジョンのところで「Sorry girls he's married(ごめんね女の子たち、彼は結婚しているんだ)」と説明が入る。

(2回目)

★1964年2月16日、フロリダ州マイアミ・ビーチ、ドービル・ホテル

★セットリスト「She Loves You」「This Boy」「All My Loving」「I Saw Her Standing There」「From Me To You」「I Want To Hold Your Hand」

★マイアミ・ビーチのドービル・ホテルから生中継された。時間は午後8時から9時までの1時間。メインアクトはなぜかミッチー・ゲイナー。

★2回目の出演時のセットリスト「She Loves You」「This Boy」「All My Loving」「I Saw Her Standing There」「From Me To You」「I Want To Hold Your Hand」

★「This Boy」ではジョンおなじみの間違い(?)、出だしの「That Boy」を「This Boy」と歌ってしまう。

★「I Saw Her Satnding There」ではジョンのマイクのレベルが高いのか逆にポールのほうが低いのか、ジョンのハーモニーの音が大き過ぎるくらいになっている。またジョンのマイクスタンドの調子が武道館公演と同じような不調で、何度もジョンが演奏中に手直しするが、最後はあきらめて高さが思いっきり下がった状態になったにもかかわらず、これ見よがしに膝を曲げて、ガニ股状態で歌っている。

★「I Want To Hold Your Hand」では前年11月の「ロイヤル・コマンド・パフォーマンス」でウケたソフィー・タッカーのギャグをポールが再度披露したがウケなかった。同じギャグを披露したことを茶化したのか、ウケなかったことを茶化したのか、ジョンは大げさな愛想笑いを2度もしている。

(3回目)

★1964年2月23日、ニューヨーク、ブロードウェイ、CBSテレビ「スタジオ50」

★放送されたのは2月23日であるが、これは最初の出演となった2月9日の生放送前に録画収録されていたもので、厳密にはこのパフォーマンスが最初の番組出演になる。

★3回目の出演分が放送された23日には、ビートルズはすでにイギリスに帰国していた。

★3回目の出演時のセットリスト、、、「Twist And Shout」「Please Please Me」「I Want To Hold Your Hand」

(4回目)

★1965年8月14日 ニューヨーク、ブロードウェイ、CBSテレビ「スタジオ50」

★セットリスト、、、前半「I Feel Fine」「I'm Down」「Act Naturally」、後半「Ticket To Ride」「Yesterday」「Help !」

★共演、、、スービー・セイルズ(コメディアン)、アレン&ロッシ、シラ・ブラック、ファンタジオ(マジシャン)

★前回の初出演同様、本公演前にテレビ出演することでファンの期待を煽り、集客効果を狙っている。

★700人の観客を前にした生放送で、放送事故との誤解を避けるために「I Feel Fine」イントロのフィードバックはやらなかった。

★シラ・ブラックの出演は、ビートルズの出演条件にシラ・ブラックを出演させるというブライアン・エプスタインの交渉によるものだった。

★2回目の出演と世界的な大成功の余裕からか、ジョンは「I Feel Fine」ポールは「I'm Down」で、ともに間違って(わざと?)2番の歌詞から歌い始めた。

★「Act Naturally」では「音痴のリンゴが歌います」とのMCが悪かったのかどうか、一発目の歌いだしから音を外している。また「Yesterday」でのポールのエピフォン・テキサンでの弾き語りのバックに流れる弦楽三重奏はリハーサル時にあらかじめ録音してあったもの。

★「I'm Down」ではシェア・スタジアム公演のように、ジョンは肘でオルガンを弾くパフォーマンスを披露。

【1963年】

★1月8日、「スコティッシュ・テレビジョン ラウンド・アップ」ポール・ヤングとモーラグ・フッドの司会による子供番組で、午後5時から5時55分までの生放送。発売前だった「Please Please Me」を口パク演奏した。

★1月13日、「ABCテレビジョン サンク・ユア・ラッキー・スターズ」全国ネットの人気テレビ番組に初出演。イギリスのトップ・スターが新曲のプロモーションのために出演していて、イギリス全土のティーンエイジャーのほとんどが視聴していた。この日7組の出演者があったがビートルズはもっとも格下で番組前半の終了直前で「Please Please Me」を口パク演奏した。

★12月2日、ATVテレビ番組「モーカム・アンド・ワイズ・ショー」に出演。「This Boy」「All My Loving」「I Want To Hold Your Hand」を演奏。コメディ劇にも参加している。

★12月7日、テレビ番組「ジューク・ボックス・ジュリー」の審査員を務める。

【1964年】

★1月12日、テレビ番組「バル・パーネルズ・サンディ・ナイト・アット・ザ・ロンドン・パラディアム」2回目の出演。「I Want To Hold Your Hand」「This Boy」「All My Loving」「Money(That's What I Waht)」「Twist And Shout」を演奏。

★2月9日、アメリカの人気テレビ番組「エド・サリバン・ショー」に初出演。72%という過去最高の視聴率を記録した。番組の前半で「All My Loving」「Till There Was You」「She Loves You」、後半では「I Saw Her Standing There」「I Want To Hold Your hand」を演奏した。

★6月5日、オランダのテレビ番組「ザ・ビートルズ・イン・ネイテアラーント」に出演。オランダのヒレホムにあるカフェレストラン・トレスロング での演奏が放送された。

★テレビ放送用のステージで、レコードに合わせた口パクの疑似演奏。ただし、ボーカル・マイクはONになっているために、レコード音源のボーカルとステージでのボーカルが重なったサウンドで放送されている。

★セットリスト 「Twist And Shout」「All My Loving」「Roll Over Beethoven」「Long Tall Sally」「She Loves You」「Can't Buy Me Love」

★7月1日、6月17日に行われたオーストラリアのメルボルン公演(夜の部)が「ザ・ビートルズ・シング・フォー・シェル」というテレビ特番で放送された。

★セットリスト「I Saw Her Standing There」「You Can't Do That」「All My Loving」「She Loves You」「Till There Was You」「Roll Over Beethoven」「Can't Buy Me Love」「Twist And Shout」「Long Tall Sally」

★ステージでは「This Boy」も演奏されているがカットされた。

★10月7日、アメリカの人気番組「シンディグ」に出演。「Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey!」「I'm A Loser」「Boys」を演奏。リハーサルは2日、収録は翌3日。共演はP.J.プロビー、サウンズ・インコーポレイテッド等。

【1968年】

★2月6日、「シラ・ブラック・ショー」にリンゴが出演。

★2月14日、プロモーション・フィルム「Lady Madonna」、「トップ・オブ・ザ・ポップス」でイギリス初公開。

★5月14日、アップル設立記者会見のためにニューヨークへ飛んだジョンとポールは、TV番組「ザ・トゥナイト・ショー」に出演。

★8月24日、ジョン、テレビ番組「フロスト・オン・サタディ」に出演。

★9月8日、TV番組「フロスト・オン・サンディ」で、後に正式なPVとなる「Hey Jude」が放送される。

★9月10日、ポールがメリー・ホプキンとともに子供向け番組「マクバイ」に出演。

【1969年】

★12月30日、ATV制作の番組「マン・オブ・ザ・ディケイド」にジョンとヨーコが出演。60年代を代表する人物として著名人が挙げた3人の中の一人に選ばれた。他の2人はジョン・F・ケネディとホー・チ・ミン。ジョンを選んだのは社会学・人類学のデズモンド・モリス博士で、ジョンが若い頃に見ていたテレビ番組「ズー・タイム」の司会者で、人望のある博士に認められたことを、ジョンはとてもうれしく思っていたという。

★1時間番組の中で、最後の20分間にジョンは登場した。内容はモリス博士がジョンの自宅「ティッテンハースト」で行なったインタビュー。

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